- 高齢者向け住宅といってもさまざまな種類がある。いざというときに慌てないためにも、それぞれの違いを知っておくことは重要。
- 「サービス付き高齢者向け住宅」は自由に暮らしながら、安心や安全が手に入る賃貸住宅。家賃以外に、敷金・礼金や光熱費がかかる点も知っておきたい。
- 親が元気なうちに施設見学会などに参加して、ベストな選択ができるようにしておくとよい。
- いざというときに子世代が慌てないように、実家をどうするのかをきちんと話しておくことがポイント。
第5話 売却後の暮らし、高齢者向け住宅編

【Cさんファミリー】
夫43歳会社員、妻38歳の共働き夫婦で、日々仕事と10歳と8歳の娘の子育てに奮闘中。5年前に庭付きの一戸建てを35年ローンで購入。
高齢者向け住宅の基本を知っておきましょう
夫婦や独居に限らず、高齢者だけの世帯が増加傾向にある昨今。“できるだけ子世代の負担になりたくない”という思いで過ごしている方も多いようです。そのような中、セカンドライフを考えた際に住まいの選択肢として出てくるのが、高齢者向け住宅。高齢者向け住宅という言葉はニュースや新聞などで見聞きする機会が多くなってきましたが、元気なうちから入居するタイプ、介護が必要になってから入居するタイプなどその種類はさまざまです。いざというときに慌てないためにも、それぞれの違いを知っておくことが重要です。
高齢者向け住宅の種類と概要
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自由と安心・安全が手に入る「サービス付き高齢者向け住宅」
人生100年時代とも言われているように、リタイア後もまだまだ元気な高齢者が多い中、安心・安全を得ながら“自分らしく自由に暮らしたい”というニーズが高まっています。「サービス付き高齢者向け住宅」は、充実した設備やバリアフリー対応など快適な居住空間を保ちながら、専門家のなどの見守りサービスが付いた賃貸住宅。外出はもちろん自由で、子や孫も気兼ねなく遊びに来られます。
あくまでも賃貸住宅という位置付けなので、入居時に敷金・礼金がかかるのはもちろん、家賃以外に光熱費などを毎月支払わなくてはなりません。また、食事サービスや介護サービスを提供しているところもあるので、それらについては利用した分の費用がかかることも想定しておきましょう。
親が元気なうちに見学を
高齢者向け住宅に入りたいとなったタイミングで、どこかには入居できるかもしれません。しかし、入居したらそこが生活の拠点となるため、親が居心地の悪い思いをしてしまっては本末転倒です。ここで暮らしたいと思うことが何より大切なので、なるべく親が元気なうちに施設見学会などへ一緒に参加し、ベストな選択ができるようにしておくといいでしょう。
実家をどうするのかもきちんと話しておきましょう
高齢者向け住宅に入ることになったとしても、親が生きている内は実家をそのままにしておこうと思っている子は意外と多いものです。実家を売却して得たお金を高齢者向け住宅の入居資金やランニングコストに充てるケースもあるかもしれませんが、事前に将来実家をどうするのかは親子でしっかりと話し合うことが重要です。
20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。
※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。
※ 2018年7月31日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。